てつがく屋(旧学舎フィロソフィア227)

香川県で哲学カフェや哲学読書会など文学系サロンを開催しています。

2018-01-01から1年間の記事一覧

第8回 読書会『中動態の世界』8章 感想

中動態の世界8章 11名の皆様のご参加ありがとうございます。 8章は、中動態の根幹とも言えるスピノザの議論について論じられていた章だったと思います。 章の前半では、スピノザが文法研究そのものに対して強い関心を抱いていたことがわかりました。そして…

「優しさって何?」

「優しさって何?」レポート まとめ 「優しさって何?」レポート 2018/12/04 対話と思索のお茶会 「優しさって何」 集ってくださった11人の皆さんと「優しさ」をテーマに哲学対話を行いました。 優しさは「反射的行動」? 優しさって言ってもほとんどが利害…

「感情的じゃダメですか?」

「感情的じゃダメですか?」ここテツ レポート まとめ 「感情的じゃダメですか?」ここテツ レポート 聞いて・話して・考えるここから始まるテツガク 「感情的じゃダメですか?」 感情的であるよりも理性的な方が良い?理性だけでもダメ?どんな時は感情的で…

第7回 読書会『中動態の世界』7章 感想

第7章 1章から始まった回、とうとう7章まで進んでまいりました。 10月27日全9名での読書会となりました。 7章では、中動態の観点から西洋哲学史を見直してみる(ref.199)ということがテーマとしてあったと思います。 前半では、ハイデッガーの「意志」…

「価値があるってどういうこと?」

「価値があるってどういうこと?」 まとめ 「価値があるってどういうこと?」 具体的に何の価値であるのか、具体的に指示せず「価値」そのものをテーマにすることで、どのような対話が生まれたのか、レポートとしてご紹介します。 アートや芸術に関する価値…

第6回 読書会『中動態の世界』6章 感想

9月15日哲学読書会『中動態の世界 意思と責任の考古学』6章を読む 哲学読書会『中動態の世界 意思と責任の考古学』6章を読む回にご参加くださった7名の皆さま、ありがとうございます。 6章をより深く解釈できるよう努めつつ、6章の言語の歴史を追いながら…

第5回 読書会『中動態の世界』5章 感想

読書会にご参加くださった皆さま、また、レポートを担当してくださった方、ありがとうございます。 5章では、「意志」の概念について、たいへんすぐれた定義(p137)づけを行なっている例として、アーレントが紹介されました。 アーレントの意志の概念が正…

著者 國分功一郎さんをお招きして

著者 國分 功一郎さんをお招きして 7月20日哲学読書会『中動態の世界 意志と責任の考古学』特別編 國分功一郎 遠くは、広島、岡山、徳島、高知含め、遠くからお越し下さった方もいらっしゃいました。 ご参加くださった19名の皆様ありがとうございました。 Te…

第4回 読書会『中動態の世界』4章 感想

4章を読む この日は、全14名での読書会となりました。 4章を扱う今回から、初めてご参加くださった方も何人もいらっしゃいました。 1章から3章までの内容について何が書かれていたのかをおさらいすると、その内容だけで1、2時間経ってしまいそうですの…

第3回 読書会『中動態の世界』3章 感想

第3回読書会 この哲学の読書会に、毎回10名前後の方が集まってくださることに、主催者として感激しています。そして、この難解な本に果敢に向き合おうとされる皆さんの姿勢に、いつも感動してしまいます。 特別な専門的な知識があるからではなく、哲学に触れ…

第2回 読書会『中動態の世界』2章 感想

第2回哲学読書会 『中動態の世界 意志と責任の考古学』2章にご参加くださった12名の皆さま、ありがとうございます。哲学カフェに何度も参加されて来て議論慣れして来た方、初めてのご参加でもたくさん質問してくださる方、静かに議論に耳を傾ける方、年齢…

第1回 読書会『中動態の世界』1章 感想

3月17日第10回 第1章を終えて 8名の方が、参加してくださりました。 数人の方が既に読み込んでおられたこともあり、より内容に踏み込んだ議論が行われたと思います。 参加者が質問や疑問を自分なりの言葉で発言しようとする時、別の参加者が、その内容を「…